いつかはきっと
再会


季節の移ろいとともに、漂う空気も変わってゆく。

目に見える急激な変化もあれば、緩やかな時もある。



今は太陽も気持ちを入れ替えたように、ガンガンと日差しをぶつけてくるから、肌が痛くてたまらない。

そうなってくると、道路には光と影がくっきりと映し出されて、歩くだけで楽しい。




私だけかな・・・




影を見ると思い出す。


あいつのこと。



影・・・「ここは海の中だからな!」って言われて・・・

影を歩くときは、息を止めて歩かないといけない。

それがルールだから。


「息吸うなよ!!」って、真面目に遊んだ日々。


苦しくなったら、日向に行かないといけない。

そしてまた、影の中にドボンと戻っていく。


ただそれだけの遊び。


小学生の時の、学校からの帰り道。

ささやかな、二人だけのお遊び。





そんな楽しい思い出に浸りながら歩くのは結構好きだから。

道路に落ちた光と影。




幼い頃はいつも一緒に遊んでいたのに。


今はもう遊ぶこともない・・・彼・・・


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