王子様の恋物語
伝言

時は少し遡り―――


あれ?


俺は会場内を見渡し首を傾げる


リィがいない
会場の隅にヤミラ様が居るのは確認出来るのに…


あと…
さっきのヤミラ様の言葉


『確かめもしないのに、親の言葉を鵜呑みに…』


どーゆう意味なんだ…?


リィの姿が見えないし…
ヤミラ様の言葉が気になるし…
もう、頭の中はグチャグチャだ


「ちょっと…外の空気吸ってくる」


そう言って、俺は会場を抜け出した




< 72 / 121 >

この作品をシェア

pagetop