新 抱かない男の見分け方
第11回 努力せずして持続せず。いつまでもラブラブでいるためには?
 二十年ほど前になりますが、『愛はなぜ終わるのか』(ヘレン・E・フィッシャー著/1993年/草思社刊)という本がベストセラーとなりました。内容は、人類学者である著者が、「生物学的に見れば愛は4年で終わるのが自然で、不倫も、離婚・再婚を繰りかえすことも自然である」とする、かなりショッキングなものです。
 適者生存の法則からいって、浮気や不倫は、オスはたくさんの子孫を残せるし、メスも多様な子孫を得られ、未熟な子どもを育てるあいだの庇護者を確保することができるので当然の行動だという主張にもうなずけます。
 しかし、愛した人との永遠の絆を求めるのもまた人間です。「飽きちゃった。はい、次」で終わらせることができれば、不倫も離婚もたいした問題にはなりません。
 ヘレン・E・フィッシャーさんは、2013年、フジテレビの番組『恋愛の科学』に登場し、失恋した男性の脳の様子を調べたりと、現在も結婚、恋愛をあらゆる角度から研究しておられます。
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