もっと傷つけばいい

『いいよ、何時から？』

そう書いた後、ソウにメールを送信した。

スマートフォンのタッチパネルにも、あたしはすっかり慣れてしまった。

家に引きこもった成果と言うヤツだろうか？

家事以外やることがないから、ずーっとスマートフォンばかりいじってた。

あたしの手の中で震えたスマートフォンが、ソウからのメールを告げた。

『１３時にチケットを取ったから、１１時半に駅前で会おう。

始まる前に食事に行こうか？』

『了解』

画面で時間の確認をすると、１０時を過ぎたところだった。