冷めたコーヒーを片手に、パソコンへ視線をおとす。





この辺で一番高いマンションの最上階。





窓の外はただ空が広がり、誰からも見下ろされることのないこの部屋で、彼女は一人静かに暮らしていた。





テレビもない、今時考えられないような殺風景の部屋で、高校生とは思えない暮らし。





ただただパソコンの音が響く部屋。





しばらくして、ふと、いつものようにパソコンを閉じ、ブレザーに手を通す。





生まれつきの茶色がかった髪の上に真っ黒のスプレーをかけ、黒のカラーコンタクトをし、誰が見ても日本人だとわかるような姿になった彼女は鏡を見ると、一度は髪を結ぼうとしたものの、結局結ぶことはなかった。





そのままカバンを持って家を出る彼女。





カバンの中身はわからない。





しかし、教科書が入っていないのは事実。




この作品のキーワード
暴走族    未来  組長  跡取り  ブルー16