恋してる…愛してる…〜やっと辿り着いた場所〜
…5一目惚れ…
加奈子が扉を開けて
私はその後ろを歩いた。


「ここが夜の世界なんだ〜。」
と思いながら
ソファーへ腰掛けた。


すると店の奥から
男の人が出てきた。


「この人が店長なの?」
と思いながら待っていた。


彼を初めて見た時
物凄く若く見えて
「この人、私よりも
若いんじゃないかな?」
と思う程であった。


実際のところ
年は四つも上だった。


彼の顔を見るなり
私は恥ずかしくて
仕方なかった。


「はじめまして」
と会話が始まり、面接。


まず、
名刺を渡された。


やっぱり
この人が店長だ。


夜の仕事が
未経験であること
お給料の話
出勤の希望日数
それから
夜の仕事は楽では無いよ
という話を聞かされた。


私は
真剣に話を聞いて
受け答えをしていた。


その時加奈子は
私の気持ちも知らず
お店のカラオケで
AKB48の歌を
踊りながら歌っていた。


加奈子の
あんなに
はしゃいでる姿は
見たことがなかった。


それと共に
店長とは
一体どんな関係なのかも
気になっていた。


私は
店長を目の前にして
ドキドキが
止まらなかった。


面接が一通り終わり
「それでは、
宜しくお願いします。」
と店を後にした。


店を出るなり
私の頭の中には
もう先程の店長の顔が
焼き付いてしまって
頭から離れなかった。


とにかくかっこいい。
すごくタイプで
ドンピシャだった。


この頃
もう一店舗
体験に行っていた
店があったが
どちらの店に
決めようかということは
もうこの日に
決めた私であった。
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