16の月-過去に戻れたら‥【完結】
退学



**************

その後、高宮さんは【自主退学】という形で学校を後にした…


その事を聞いた途端にクラス中から歓喜の声が上がった‥

A組からも拍手が聞こえて来た。



窓から外を見ると、高宮さんがお母さんに連れられ、
帰って行く姿が見えた…




見送っている人なんて誰も居なかった…




やはり僕の言葉が最後の決め手となったのだろうか‥


あんなに毎日頑張って学校に来ていた高宮さんが
すんなりと学校を辞めるとは思ってもみなかった。




だけど、僕にはそれしか言えなかった。






言えなかったんだ…


< 46 / 205 >

この作品をシェア

pagetop