冷酷社長の極上の愛②
3.見えない罠
【宗吾side】

目が覚めると、

無防備な亜紀の寝顔が目に映った。

私にしか見せないと思っただけで、

世の男に優越感を覚えてしまうのは、

亜紀への愛が重症だと言う事も、

思い知らされる。

・・・

「・・ん」

少し動いた亜紀を抱きしめ、

亜紀のぬくもりを確認する。

今朝は、

なぜだかわからないが、

もう少し、亜紀をこうやって、

抱きしめていたかった。

・・・

「…愛してる」

そう囁きながら、

おでこにキスを落とす。

・・・

「・・・宗吾・・さん?」

目は閉じたまま、

小さな声で呟いた亜紀。

「悪い、起こしたか?」

「いいえ・・・目が覚めただけです」

そう言ってゆっくりと目を開けた亜紀は、

ニコッと微笑んだ。
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