「わかってるってば」
心地良さの裏側で
もうすぐクリスマスだっていうのに、

私たちは、ごく平凡に毎日を繰り返してて、

私はそれがすごく癒されてて、ゆうきがいてくれる毎日を

ただただ、嬉しくって。

作品を書いては、街へ出て・・・

帰宅してまた書いて・・・

自分の作品とは別に、ちょっとしたライティングの依頼もこなしていて

書き続ける日常。

ゆうきがここに来てから

あの男からさっぱり連絡もない。

あの男・・・かつての男友達。

マンションにフラッとやってきては

一緒に過ごす。

私はこの心地よさの裏側で、この男との決別をしなければと、

男を呼んだ。

マンションではなく、

思い出の場所。

ゆうきにはこれを告げない

そっと終わらせたかったから・・・。
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