【続】朝の旋律、CHOCOLATE

…9




起き上がれない程じゃない。
立ち上がれないだけだ、なんて。

屁理屈みたいな事を言いながら、私は。



運転してくれてる婿様と、体勢に無理があるだろうに、押し潰すような強さで抱き締めてくれている哲とに。


びっくりするくらい急速に、正常な呼吸を、取り戻した。




…………羞恥心と共に。





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