静かな涙【完】
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―――




カーテンから眩しい光りが射し込んでいる。




浩司を見ると、まだスヤスヤと眠っていた。




私は、浩司の頬にキスをする…




そして、小さく『愛してる…』と呟いた。





昨日、言いたくても言えなかった言葉…。





何度も心の中で呟いたけれど、言葉には出来なかった。




「ん…っ…」
浩司は小さく唸った後、寝返りを打つ…





私は、その姿を見てクスリと笑い、浩司の腕にしがみついた。




「んーっ…真弓…痛いぃ」



『ふふっ。浩司朝だよ!』




「んーっ…もう朝か…」
ちらっと目を開けた浩司だったが、すぐにまた目を閉じて眠ってしまった…。





『…んもう!寝ぼすけ!!』




私は、浩司の胸をペチペチと叩いた。





「んーっ…何するんだコノヤロウっ」
そう言って、浩司は私を抱き締めた。





『くっ…ぐるじい…ギブギブ…』
腕を叩くと、すぐに力が弱まった。





『…んもう、寝てるのか起きてるのかどっちなのよ…』




「寝てる。」




『…起きてるじゃん!』
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