どこからどこまで
○なんだかんだで慣れた6月
慣れとは恐ろしいものだ。
現在6月、時間は約3ヶ月前の3月までさかのぼる。卒業式も終わって、大学合格も決まって、春休みをしっかりと満喫していたあたしは母からの突拍子もない提案にそこそこ驚いたものだった。
"ねぇねぇ、さなちゃん。さなちゃんが通う大学って翔ちゃんの大学と同じじゃない?それでねぇ、翔ちゃんが一人暮らしなのは知ってるでしょ?翔ちゃんの隣のお部屋が先月の末に空室になったんだって!さなちゃん、そこに住んだらいいと思うんだけど…お隣が翔ちゃんなら、お母さん安心だわ~。うちのお父さんにも翔ちゃんちにも話は通してあるから安心して!"
この時点でもう既に事後報告みたいなもんだった。あれよあれよという間に契約やら引っ越しやらが済んでいき、4月から今までの2ヶ月間で"一人暮らし"というものにも慣れてきた。
そして、平日の朝の日課にも。
「翔ちゃん、遅刻するよ~」
現在6月、時間は約3ヶ月前の3月までさかのぼる。卒業式も終わって、大学合格も決まって、春休みをしっかりと満喫していたあたしは母からの突拍子もない提案にそこそこ驚いたものだった。
"ねぇねぇ、さなちゃん。さなちゃんが通う大学って翔ちゃんの大学と同じじゃない?それでねぇ、翔ちゃんが一人暮らしなのは知ってるでしょ?翔ちゃんの隣のお部屋が先月の末に空室になったんだって!さなちゃん、そこに住んだらいいと思うんだけど…お隣が翔ちゃんなら、お母さん安心だわ~。うちのお父さんにも翔ちゃんちにも話は通してあるから安心して!"
この時点でもう既に事後報告みたいなもんだった。あれよあれよという間に契約やら引っ越しやらが済んでいき、4月から今までの2ヶ月間で"一人暮らし"というものにも慣れてきた。
そして、平日の朝の日課にも。
「翔ちゃん、遅刻するよ~」