恋愛白書
短編小説
  喉(のど)の乾きを潤すために入った喫茶店で陣取った窓際の席。ふと窓の外を見れば雨上がりの空に七色に輝くきれいな虹が見える。


  オーダーしたマンゴーサワーを一気に半分ほど飲みグラスを見つめながら、半ば昔を懐かしむように風花(ふうか)は回想をし始めた。


『略奪愛。そう確かにあれは略奪愛だったと言えるのかも?知れない……』
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