飛ばない蝶は、花束の中に

独走と、宇田川





雅は、朝になると“タカノ”を送り出し、お昼過ぎにバイトに行く。

それから“タカノ”と一緒に、帰って来る。



私は、何かと忙しそうに動くお兄ちゃんに置いて行かれがちで。


もしかしたら、あんな事を言ったから。

避けられてるのかも知れない、と。



1人残された部屋でそう、思った。





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