乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


「藤沢!日誌書いた!?」


どっかに行ってた康大が、自分の席に戻ってきた。


「今から書くとこ…てか今週ずっとあたし書いてない!?康大も書いてよ」


「いやぁ、俺字きたねーじゃん!?だからそれは藤沢にまかせる!」


もう…ホントうまいんだから…


「わりぃわりぃ」と、横で康大が笑っていると、担任があたしたちの名前を呼んだ。



「2人とも、ちょっと職員室にきてくれるか?」


あたし達は顔を見合わせた。

物凄く嫌な予感がする。



職員室に行ってみると、担任の机の上に、ありえないくらいの大量のプリントが。


「センセぇー…」


康大もそれに気づいたのか、ダルそうにそうつぶやいた。


「お、二人とももう気づいたのか?賢いなぁ~」


そう言ってあたしたちに何か入っているコンビニの袋を渡した。


< 184 / 296 >

この作品をシェア

pagetop