もう少しだけ、あなたのそばに

今、私は、そのメールの送り主の家に居候中。

だから、その人の命令は絶対。


数日前に、その人の予定を聞いて帰りが遅いことを確認した。
だから、自分も遅くなることを報告して合コン参加を決めたのに、彼はいつでも私の予定なんて関係ない。


「花憐。」


「梨乃」


「また、ドタキャンだって?」


「うん。・・そう。」


「また、突然のメール?」


「うん。」



彼女、河合 梨乃は、中学からの親友。私の事情を一番よく知っている人。



「困ったもんだね。新城先輩にも。」



彼女が言った新城先輩っていうのが、居候させていただいている人の名前。





新城 秋人。



私よりも5つ年上の彼は、立派な社会人。




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