ホットサンドのお弁当と水上さんを車に乗っけて、あたしは東京駅に向っていた。

若干込み合っている道路を、のろのろとは行かないまでも安全運転で行く。
道筋は、マンションを出る前に水上さんが、めんどぉやなぁ、とぶつくさ零しながらも東京駅へとセットしてくれたカーナビ君が指示をくれるので迷う事もない。

後ろの席では、まだお酒にやられてダルそうな水上さんが、シートに深々と座り、目を閉じている。

朝も思ったけど、なんだか変なん感じだよねー。
こんな風に車の運転をしたり、朝食を作るだけで給料は以前よりもずっと高い。
水上さんにはよく怒られちゃうけど、時給の低いバイトであくせく働いていた日々が懐かしくさえ思える。

といっても、仕事を変えてからまだそれほど時間は過ぎていないけど。

しばらくすると、レンガ色の外観が見えてきた。