おかしな二人
温かな感情


                *


凌からの連絡がないまま、水上さんが帰ってくる日がやってきてしまった。

留守の間にあたしがしたことといえば。
毎日の掃除と、一人街をうろついたこと、運転の練習と称し近所をドライヴしたことぐらい。
あとは、ダラダラとテレビを見てばかり。

おかげで、結構な情報通になった気がする。
これなら、道っぱたで話し込んでいる井戸端会議のおば様たちに紛れ込んでも、違和感はないかもしれない。

しかし、こんなに無駄な時間というか、あくせくしないで過したのはいつ以来か。

全く思い出せないほどあたしはこの数日、のんびりとした毎日を送っていた。



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