おかしな二人
だから恐いってば


                *


翌朝、顔を洗い朝食の準備を整えてからドアの前に立つ。
一度大きく深呼吸をしてから、そっとドアに耳を当ててみたけど物音はしない。
まだ寝ているのだろう。

時刻は、きっかり五時半。
紙で指示されたとおり、水上さんを起こしにかかる。

さぁ、決戦だ!

両方の拳を握り締める。

初めは、コンコンと軽くノック。
しかし、返事は無し。

もう一度、少し強めにノック。
けれど、やっぱり無反応。

「開けますよー」

一応声を掛け、恐る恐る寝室のドアを開けた。



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