~時恋~ トキコイ


 連れてこられたのは、賑やかな町中

 
 だった。


 目の前にいる青年のように見慣れない

耳、尻尾を生やした人々がいた。


 「凄い…本当に九尾の里なんだ…」


 
 「何をよそ見している、いくぞ」


 と青年が先に進む事を促す。


 炎火と言う里はそれほど大きくはないものの、里は人々の活気で溢れかえっていた。

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