あおのはる
いっぽ
小学校も無事卒業したある日、何もわからないまま大人への一歩を踏んでしまった。

一緒に音楽活動を始める予定の相手に、ホテルへ連れていかれのだ。
マセていたのか私に不安はあまりなかった。
こんなものかと考えるほどの冷静さも持ち合わせていた。

この後、この男に会った事は一度もない。

そうしている間に短い春休みは終わり、中学校へ入学した。

入学してすぐに万引きをしたブリーチで髪を染めた。
何回も失敗ばからしながら、かなり明るくなった。
私は友達に差をつけ、威張りたかったのだ。
万引きは小学校からの常識。
何時捕まっても懲りずに繰り返した。

こうして中学デビューを飾ったのだった。


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