【完】キセキ~君に恋した時間~
第13話 鍋パーティー





「秋と言えば食用の秋!!てなわけで、
皆で鍋パーティーをしようじゃないか!




放課後、磯部がいきなりそう言い出した
のは、秋も深まってきた、十月半ばの事
だった。



一年は基本的に後片付けを任されている
ので、その場には一年部員、もとい、い
つものメンバーだけがいて。



つまり、磯部のいう、"皆"というのは、
一年部員のことなんだと思う。



「いきなり何言い出すんだよ」



面倒そうにそう言ったのは、峯本。



磯部はそんな峯本に、ニヤリと笑った。



「だから、鍋パーティーだって!!」


「いやいきなりすぎんだろ」



すかさず突っ込んだ峯本に、ウンウンと
頷く。



いきなり鍋パーティーとか言われても、
は?って感じだ。





< 216 / 278 >

この作品をシェア

pagetop