復讐のkiss
一人は手当てをしながら、オレに声をかける。

「いつも強い貴方様が、切りつけられるとは」

「…すまない、もう戦は終わらせよう、

長引く戦は好きじゃない・・・

オレは大丈夫だ・・・先に進むぞ」


「「はい」」


オレは立ち上がり、先を急いだ。

・・・

間もなくして、戦は終わった。

イスタ帝国の圧勝だった。


切りつけられた傷は思ったより深く、

その夜、高熱が襲った。

熱が下がるまで、ここに留まる事になり、

オレは眠りについた。


・・・間もなくして、オレは夢の中にいた。

…オレの目の前には、

まだ小さなころのミラの姿。

・・・そして俺自身も、まだ子供だった。


…オレとミラは、たった2日間だったが、

共に過ごしたことがあった。

ミラは覚えていないみたいだったが、

オレは今も鮮明に覚えている。

あの日の約束も・・・

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