復讐のkiss
私は力なく笑った。


「お姉様、私を一人にしないで」


「大丈夫、終わらせたら、必ず帰ってくるから。

お父様の側近が、レイラを守ってくれる。

約束する、私は必ずここに帰ってくる」



「何でそんな事が言いきれるの?

相手は、イスタ帝国の非道な王なのよ?」



私は拳を握りしめた。

でもそれは一瞬の出来事。

次には、

レイラを優しく抱きしめていた。


「絶対死んだりなんかしない。

私はこの国の王になるんだから」



「…必ず帰ってくるって、

約束してくれる?」


「もちろんよ、約束」

お互いの両手を握り合うのが、

私とレイラの約束する時のしきたり。


「でも、どうやって?

どうやって、イスタ帝国に入り込むの?」


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