恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
ゆらゆら。馴染んだ肌が私を甘やかす。
携帯が鳴った日の笹倉は、いつもより少し優しい。
「うん、ごめんね出れなくて。仕事でミスがあってね」
後ろから包む体温があるから、幾分柔らかい声が出せた。
「私も寂しいよ。暇な期間に入ったら一度帰るよ。じゃあね?切るよ?」
耳の辺りを、大きな手が乗っていて
雑音から私を遮断してくれるから、漸く眠りについたのは空が白くなりかけた頃。
ゆらゆら。馴染んだ肌が私を甘やかす。
携帯が鳴った日の笹倉は、いつもより少し優しい。
「うん、ごめんね出れなくて。仕事でミスがあってね」
後ろから包む体温があるから、幾分柔らかい声が出せた。
「私も寂しいよ。暇な期間に入ったら一度帰るよ。じゃあね?切るよ?」
耳の辺りを、大きな手が乗っていて
雑音から私を遮断してくれるから、漸く眠りについたのは空が白くなりかけた頃。