恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~



最初は。


みさの抱えてることとか。

話してくれたらいいのに。

友達なのにって。

だけど



「付き合ってることにしちゃえばいいのかな」



その一言に
瞬間、頭が真っ白になるくらいの苛立ち。


形だけでもとか
それすら、手に入れられなかった私に


悔しい。羨ましい。


友達らしく、振舞ってるのか

本当に友達と思ってるのか

自分でももうわからなくなってきた



「潔い」



私は見苦しい。

何もしなかったくせに

他の人に逃げたくせに

責める資格なんてないのに



ベッドの中で蹲る
これ以上、私の内側が漏れ出さないように
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