恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~



騒めく繁華街の夜道、くすんくすんと泣く自分の声と
昨日の母親の泣き声が重なった。


弱いのは私だ
こうして弱る度に誰かに手を繋いでもらって

そう思ったら、さっきの恵美の冷ややかな視線が思い出されて
またひとつ、うわぁんって泣き声を上げた。




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