Wonderful DaysⅠ

The date of midnight Ⅱ





「……なぁ」


向かいの席に座る魁さんが、テーブルに頬杖をついて声を掛けてきた。


「はい?」


お店の奥にある鉄板に釘付けになっていた私は、その声で目の前にある綺麗な瞳に視線を合わせると


「本当に、此処で良かったのか?」


そう言って、ちょっと顔を顰める魁さん。

きっと、アル兄さんとの食事をダメにした事を気にしているんだと思うから


「はい! 私、一度こういうお店に入ってみたかったんです」


「なら、いいけど……」


笑顔で答えたのに、イマイチ納得しない表情の魁さん。


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