王子様と恋したい
過去

上を見上げると広がる青い空。


「綺麗…」



わたしは扉の横にあるハシゴに足をかけ上り、そのスペースにゴロンと寝転んだ。



「はぁ…」




今日で何回目のため息だろう。
わたしはいつになったら、この不安から解放されるのだろう。



__あの日からわたしの感情はどこかに消えてしまった。






入試前のあの日から…






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