YUKI˚*
キミと別れた季節










ーーー停学




どうして




あたしはその場に崩れた










三年生の冬




もうまわりはすっかり受験モードで



あたしは隣県の大学を受けることを決めていた





須嶋くんは本当は頭は良いから、基本どこでも受かるということで



あたしの近くの大学を受けることになってた





なのに



こんなのときに須嶋くんが




停学だなんて






「なんでっ!どーいうこと?!」



あたしは川村くんに詰め寄った



「落ち着け白川!」



川村くんがあたしをなだめるように肩を抑える





わかってる



わかってるけど…




「他校の奴に暴力ふるって、ソイツが意識戻らないらしい」



川村くんの言葉が信じられなかった




だって



「そんなわけない!もうケンカしないって……」




約束



したんだよ?





「うん、それは俺も聞いてたし。でも本人に聞いて見ないと…」




そうだ



須嶋くんに聞いて何かの間違いだって




そう言ってくれるはず





「ゆき、大丈夫?」



気づいたら、まなみんが心配そうにあたしを覗き込んでいた




「うん、あたしより須嶋くんが大丈夫かな…」



「うーん…今の時期だと受験にも影響するかもだしね…」




近くの大学に通って



毎日会えるようにしようって




「どうしよう…」



言ったのに




「とにかく、あたし達にできることはしよう!」



まなみんの言葉に



胸がなった




「うん、そうだよね」




大丈夫



須嶋くんあなたは




一人じゃない





一人にしない






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