Only One──君は特別な人──
そして、新たに始まる物語












「うわー。今年もツリー綺麗だよ!」

「そうだな。目が眩しくなるくらいキラキラしてるな」



あたしと貴広とつき合い始めて1年の月日が流れようとしている。

あれから、あたし達は一緒に住み始めて、ケンカ(ほぼくだらないことだけど)をしつつ、順調に交際を続けてきた。

もう互いの両親にも紹介済みだし、結婚話もチラホラ出ている。

まぁ…あとはタイミングってところかな?

今日はクリスマスイブ。

去年は作業ラインメンバーと行った公園のクリスマスツリーを見に来たところ。

もちろん今年は2人きりで。

ここはあたしと貴広の思い出の場所だ。

クリスマスツリーは、赤、青、黄、緑と鮮やかに輝きを放っている。
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