Only One──君は特別な人──
ガマンの限界
貴広とつき合い始めて1ヶ月が経とうとしている。

貴広との関係は順調は順調なんだけど…。

あたしはある不満が爆発寸前になりつつあった。

その不満というのが、人によってはものすごく下らないことだったりするんだけどね。

それが何かというと──…

神戸かおりちゃんの存在だった。

去年のクリスマス、ラインのメンバーで焼き肉を食べに行った時、貴広に急接近していた子。

仕事が始まる前、仕事帰り、貴広にいつも話しかけている。

今日なんて食堂で一緒にご飯を食べているところを見てしまった。

それはもう胸が苦しくて、すぐにでも、「貴広はあたしのものだからね!」と言ってやりたかった。

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