私の旦那様は特殊捜査官
7.命のともしびは・・・
妊娠4か月、お腹の赤ちゃんも、大分安定してきた。

「胎盤も、しっかりできてきてますし、もう少しで

安定期に入りますから、この調子で体調管理は気をつけるように」


診察の時に、先生に言われ、笑顔で頷いた。

・・・そろそろだろうか?

安定期に入ったのを機に、博人から逃げる事を、

本気で考える時かもしれない。

身重の体で、どこまでできるかわからない。

もしかすると、命の危険もあるかもしれない。でも・・・

それでも、これ以上は待てないと思った。

この子が安心して、静かに暮らして行く事を考えるとなると、

お腹が目立ってくる前には、なんとしても逃げなくては。


「琴美、帰ろうか?」

そう言って私の手を取った博人。

私は笑顔で頷くと、博人の手を取った。

会計を済ませる間、私はトイレに向かった。

中に入った途端、私の首にしているペンダントが光った。

赤くなったり、白くなったり・・・

私は驚いて、それを手に取り、見つめた。



『・・・み』

「・・え?」


『・・とみ』

「・・・しゅ・・う?」

まさか、ペンダントから、声がするとは・・・
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