【完】最強の男に寵愛された姫
私は姫じゃありません、姫華です。
あれから二人で仲良く手を繋いで車から倉庫までの道のりを歩いたが、周りの不良さんやヤンキーさんからの視線と言葉で私は繋いでいる手を離して玲くんの腕にしがみついた。





「「「「「こんにちはっっっ!!!!」」」」」





野太くはないものの迫力は絶大な声が私の体を強張られた。





「総長、その女は?」





ふと、ある男の子が話しかけてきた。





「あ?俺の女をその女扱いしてんじゃねぇよ。」





玲くんの地を這うような声にある男の子だけでなく、周りの男の子たちも顔を真っ青にして、ビクッと肩を震わせた。





「す、すみませんッッ!!!!!」





深々と頭を下げた彼に私はビックリした。





「あの・・・何であなたは頭を下げるの?」






周りの空気が凍った瞬間だった。





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