《第3章 ときめきの瞬間》


 それからというもの、前にも増して世良さんからのお誘いが増えた。

 でも大丈夫なのかな。忙しい世良さんだから、きっと無理をしているに違いない。

 私と会う時間があるのなら、できれば自宅で体を休めてほしい。

 だけど、そう思う反面、誘いを断ることで世良さんに嫌な思いをさせたくないと思ってしまい、こうして会いに来てしまう。


「プラネタリウム建設のお仕事は順調ですか?」

 日曜日の今日はドライブをしようということになった。

 お天気はいいとは言えないけど、雨はなんとかまぬがれそうだ。

「順調だよ。完成が楽しみだよね。春山社長のライティングデザインも素晴らしいから、きっと話題になるよ」
「あんな人なのに繊細な世界を生み出せるんですから、なんだか信じられません」
「亜矢ちゃん、毒舌だなあ。でもライティングデザイン会社として経営できる人はほんのひと握りなんだ。春山社長はすごい人だよ」

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