「舞花、どれどれ、メイクのチェックしてあげよう。」


いつも通り、会社を定時であがってロッカールームで着替えていると、美里がニヤついた顔で私の顔をじろじろと伺う。


「チェックって…普段とおんなじメイクだもん。」


今日は和久井さんと約束した合コンの日。

いつもならそんなこと言わないのに、妙に美里がニヤニヤと私に絡んでくる。


……美里って、シラフでも酔っ払いみたいだ。


「まつげ…マスカラ綺麗に塗れてる。
舞花は目が大きいから、やっぱ映えるよねぇー。」

「…ありがと。」

「ピンクのグロス、可愛い。今日のワンピと合ってるし、完璧!」


そう言いながら、ビっと親指を立てる美里に、思わず噴出しそうになる。

特に面白みのない私には、美里くらいお茶目な性格の女の子のほうが友達としてはバランスがいいんだ。


「今日は舞花の勝負の日だから、私も頑張んないとね!」

「…勝負の日とか、頑張るとか…大げさだってば。」

「何言ってんの!今日が勝負でしょ?!
大丈夫。ちゃーんと私が協力してあげるから!」


私が和久井さんを好きなことを美里は知ってるから、気をつかってくれてるのはわかるけど…。

お願いだから、空回りとかやめてよ~?!

……恥ずかしすぎる!


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オフィスラブ  誤解  運命  切ない  本気  不器用  片思い  嫉妬 

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