いつもと同じように定時を迎えて、ほんの少し残業をして、いつもと大差ない時間に帰り支度をする。
フロアに残っている同僚に、お先にって声を掛けて、オフィスを出る。


そして。
まだ残っている上司、神崎省吾(かんざきしょうご)主任の帰りを、彼の部屋で待つ。


それはいつもと何も変わりのない、ここ半年何度も繰り返した毎日と同じ。
そして今夜もそうやって省吾と会って、変わらず一緒に過ごすんだと思ってた。


なのに。
どうしてこんなことになったのか。


何をどこで間違えたのか、どう思い描いても分岐点が見つからない。


いつもと何も変わらない平凡で退屈な毎日。
それはそれでちょっと物足りなさもあるけれど、私は別に刺激なんか求めてない。


退屈でも平穏さえあればいい。
日々を過ごす上ではそれが一番。


本当にそう思ってた。
誰がなんて言っても、それだけは胸を張って言える。


それなのに。


どうして私は省吾の部屋ではなく、ラブホの一室にいるんだろう。
省吾とじゃない。
今までほとんど親しく会話したことがない、オフィスの後輩の腕の中にいるんだろう。

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