ナンパ男との恋

▼操り人形

「仕事忙しくてさぁ、
なかなか連絡できなくて
ごめんね～
また連絡するから
遊ぼうよ？」


ありがちな言い訳・・・
以前の私なら
この顔と、仕草に
そして、この
白々しい言い訳にも
また騙されただろうけど・・・


「気にしなくていいよー
どうせ　私の携帯繋がらないし」

こうして笑顔でかわせる自分は
少し成長したのかもしれない。


「何で？携帯変えたの？」

「変えてないよ。
壊れたから放置してるの」

「マジで？
連絡とれないじゃん。
じゃー、今から
遊び行こうよ？」

今から遊びに？
今後　連絡取れないのに？

私は何てバカな女だったんだろう。
落ち着いて見極めれば
体目当てか、そうじゃないかなんて
すぐ分かるのに・・・


雄介くんに夢中だった時は
何も気づかなかった。

この顔と、優しい話し方に
まんまと騙されて

車の中で２人になった時
キスから先を拒んだら
電話に出てもらえなくなった。

それでも　信じたかった。

体目当てだったなんて
認めたくなかった。