盲目少女と人斬り集団
時間がたち、夜になると
夏海は疲れている様子の閑梛を
布団に横たわらせ寝かせた。
そして、考えた
自分の友である鴨が誰に殺されたか
世間では長州に殺されたと言われている
だが、
夏海(それはあり得ない、、、晋も稔麿も桂さえも此方に来ていないのに、、、いや、武市か?以蔵を出してきたか…??)
長州と薩摩側の人間である夏海
だが、名を上げた人物ではないと思っている
古きからの友で
鴨と接触した人物を見たことがないため
やはり、考えられたのは
夏海(新撰組か、、、奴ら、鴨を殺したか、、、)
その集団しか夏海は考えつかなかった。
悪事ばかり働く鴨が
会津にとって邪魔だと知っていた
鴨もそれを知って
自分が殺されると知って閑梛を逃がした、そう夏海自身、予想は立てている。
夏海『考えれば考えるほど、人間ってのは面倒だな、、、』
ぽつりと呟いた夏海の言葉は
誰の耳にも届かず
夜の闇へ消えた、、、。