盲目少女と人斬り集団
閑梛『とぉさまぁ、梅さぁんっ』
俺の見たことのある閑梛さんが
血だらけの鴨と梅に縋り泣いている
閑梛『許さない、お前をお前等を許さない!!』
閑梛さんは近くに立つ黒ずくめの男を鋭い眼差しで睨む
刀を血に染めた一人の男は
ジッと閑梛さんを見下ろす
そして、刀を上げ振り下ろした
夏海『閑梛さん!!』
〝ブファッ〟
俺が声を上げ、手を伸ばした矢先に
俺は闇に包まれると同時に元の空間に戻された。
夏海『あの時、閑梛さんはあの刀を避けたのか?
いや、避けたんだな、、、』
俺は額を押さえ静かに声を漏らした
もし、避けていなければ
此処に閑梛さんはいないのだから、、、
夏海『鴨を殺したのは、誰なんだよ』
拳を強く握り額に押し付け俺は静かに涙を流した