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清文が清雅に真白を部屋まで送るように言う。

部屋まで戻るのにかなり歩いている。

「ここのお屋敷はすごく広いんだね?」

今にも袴の裾を踏みそうな前を歩く清雅に言う。

「当たり前じゃ。我が一族は陰陽師として都になくてはならぬ存在だ」

誇らしそうな声が聞こえた。

2人は赤い欄干のある橋を次々と渡った。

真白の部屋は陰陽師寮の端の方だった。

「清雅の部屋はどこにあるの?」

真白の問いかけに前を歩いていた清雅が立ち止まり振り向く。

「真白、私の部屋を知りたいのではなく、紫鬼の部屋なのではないか?」

清雅は訳知り顔でふふんと鼻を鳴らす。