我等オカ研特捜部

外れの中の当たり

 私こと小山は信じられない真実に興奮し、学園生活を満喫していた。

 何処か他人に対して一線を引いていた私にもズカズカ入り込んでくる可愛くない後輩が二人出来たからである。

~クネクネの考察~

小山
「クネクネ?

 ストリップダンスの一種?」

 荒木は想像して、いやらしくにやけている。

谷口
「何でその方向にしか気が向かないんだ?」

荒木
「ってかマジで知らんの?」

谷口
「最近の都市伝説では最凶だぞ?」

小山
「聞いてやろう話せ」

荒木
「偉そうにいってるけど泣きを見るぜ?へっへ」 

 谷口が話す内容を要約するとそれは見てはいけない妖怪で、常にクネクネしているらしい。

 見ると精神が崩壊する、または自分もクネクネになる。
 
 見ようとしなくても視界に入った時点で発狂するらしい。

小山
「怖い、怖い、怖いヤバい何それキショイ」

荒木
「そこまで言われるとクネクネに同情しそうだ」

谷口
「俺が思うにドッペルゲンガーだと思う」

小山
「ドッペルゲンガー?」

荒木
「話にならん。

 勉強しなっせー」

小山
「うるさい!教えなさいよ、そのドイツ将校を」

谷口
「うむ、ドイツ将校では無い。

 説明しよう」
 
 そう言いながら谷口は2つのオカルトの関連性を話してくれた。

 ドッペルゲンガーは違う次元の自分自身であり、それに会うと時間列や次元列に矛盾が起きる為、何が起こるか分からないそうだ。

小山
「つまり他次元の自分に会うとアウトっていう感じ?」

荒木
「会うとアウトだって、下らねー」

小山
「笑え」

 私が笑っている荒木の持っていたポテチチップップを更にチップップにしたので荒木は仕方なく笑った。

荒木
「俺のチップップが粉に…アーハッハッハ流石、小山先輩ユーモアのセンスが抜群すな」

小山
「もっと詳しく」

谷口
「ふむ。
 
 見ると精神に以上をきたし、同じ行動をとらざるおえない妖怪に、多次元の自分に会うことで生じる次元矛盾。
 
 それらが無関係とは思えないのだよ。
 
 これはまさに科学の探求ではないかね?」

荒木
「新しい、科学からオカルトへのプロビナードですな」

小山
「プロセツだろ」

谷口
「プロセスだ」

小山
「それを今度は確めるっと?」

荒木「無理だ」
谷口「場所が分からん」

小山「じゃあ外れやね」

 これは駄目でした。

 
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