好きだったよ、ずっと。【完】
「春夜!?」



突然のことに、いつも会社では「課長」と呼んでいるが、つい名前で呼んでしまった。



会社では上司と部下。



けれど、プライベートでは大学の友人なのだ。



春夜は若くして課長になった。



ちなみに年は28歳。



わたしは一年前から、この会社で働いている。



元々は別の会社にいたんだけど、春夜に「俺のとこに来ないか」とプロポーズのような誘いを受けた。



給料も前の会社より良かったのと、春夜の傍にいたくてノコノコとやってきた。



「資料ならもう見つけたよ?今から出るとこで…」



わたしが話してる途中で視界が急に暗くなった。



つまり、抱きしめられている状態。



「ちょっ!?春夜、離して!誰か来たら困る!!」



「大丈夫だ、鍵なら閉めた」



いつの間によ!?



鍵閉めたとか、よくもまぁ平然と言えるわね…。
< 2 / 267 >

この作品をシェア

pagetop