☆マリッジ☆リングス☆
確信
息子と声高々に遊んでいる聡。

「どうしよう・・・コレ・・・」さゆりはそのそのオーダー用紙をまたジャケットのポケットに戻した。

それからというもの・・・聡をまともに見れなかった。

「おい。せいのパジャマってこれ?」

「う・・・うん。」

この人は家では、本当にがんばってくれているのに・・・

でも、まさかね・・・

あの紙にあった、2っていう数字が

やけに、印象に残る。

風呂から上がった聡とせいはテーブルでテーブルで今夜の夕食を待っていた。

「ママ・・・マンマ・・・」

せいは髪も濡れたまま、そうしてごはんをおねだりしていた。

「せいちゃん。はーーい。」さゆりは一時、優しい母親に戻り

せいの大好きなオムライスをプレートに乗せた。

「うわ~うまそ!」聡も珍しく、「早く。」みたいな素振り。

「やだぁ・・・あなたまで。」さゆりは卵をフワッとチキンライスに被せ

オムライスを整えた。

「いただきます。」家族での夕飯。ただただ・・・暖かかった・・・



いつまでも

これが続くと思っていたのに・・・

あなたの本当の姿・・・

私は知らない


次の日

さゆりは・・・

「高木ジュエリーショップ」に向かった



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