総長からの「愛してる」Ⅱ

愛と涙と幸せと……永遠の別れを





「やっと貴方に会えたよ」



來叶の死を認められなくて、辛くて……一度もここには来れなかった。


この下に眠る彼は、いったい今どんな思いなんだろう?




「…………。」



目を開けたまま何も話さずに、ずっとお墓を見つめていた廉也がゆっくりと瞼を閉じた。


私も廉也のように手を合わせて目を瞑る。



伝えたいことが多すぎて、何を言えばいいかわからないから、

私は來叶との幸せな日々を思い出した。


彼を愛し、彼の愛情に包まれた大切な日々が鮮明に頭をめぐる。



全部かけがえのない記憶。


全て貴方がいたから…




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