【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
六章 風紀委員長


「では、これで体育祭の種目は全て決まりましたので終わりにします」



帰りのホームルームで体育祭の種目全てを決め終えた私は後ろの窓際に椅子を置き、そこで寛いでいる佐伯先生をチラッと見た。


先生はもう戻ってよいと指示してきたので、コクンと頷き私と良牙は自分の席へと戻る。




私一人の独壇場で進行していくのかと思いきや…、


まぁ前に出て話すのは私だったけれど、黒板に書いてくれたのは良牙で凄く助かった。




チラッと横に座っている良牙を見れば、だらけた格好で座っているのが見えて思わず口元が緩んだ。




ほんと傍から見れば不良なのに…、


実際は不良かもだけどでも、性格は以外にキチンとしていて私以上にシッカリしていると思う。


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