【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

キミ、バスケやろーよ!




翌日。クラスではレクリエーションが組まれ、全員が軽く挨拶をする模様。



「仇野泰河です。身長193センチなせいで、万年席は後ろです。有明北中出身、バスケ部です。よろしくお願いします」



出席番号一番の泰ちゃんは当たり障りない自己紹介。



デカイのに、意に反して物腰の柔らかな泰ちゃんは、既にクラスメイトから一目置かれる存在みたいだ。



順番に自己紹介していき、次は俺の番。



「小鳥遊椿。横浜青葉区立中学卒、茶髪パーマは地毛、趣味はおやつ作り、手芸、裁縫。以上!」



ダダダーっと言ってのけた俺に、クラスメイトはポカーン状態。



奇跡的に席が後ろな俺は、左隣の泰ちゃんにクスクス笑われる。



「椿ん趣味は可愛かね。ってか、横浜てどこにあると?」



「んー、東京の隣」



「そうなんや。やけん、言葉が標準語ったいね!」



物分かりの良い泰ちゃん最高。フレンドってか、もうブラザーだわ。
< 13 / 521 >

この作品をシェア

pagetop