【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

男事情、女事情




高校生活も早いことで2ヶ月が過ぎようとしている5月末。



熊本の初夏は暑い。ブレザーからカーディガンに羽織物が変わり、元気な奴はカッターシャツだけの状態になり。



クラスにもすっかり馴染んで、目立つリーダーグループ猿軍団にはなんとか所属してないものの、泰ちゃんと俺は奴等とも対等に話せて。



部活も慣れたし、楽しく学校生活送ってたってのに……。



「なんで俺、昼休みに家庭科室でおやつ作らないで、こんなことしてんの?」



「しょんなか。椿、凄いイビキかいて、堂々と寝とったけんね」



そう。部活の疲労から、俺は授業中爆睡してました。しかも、物凄いイビキという最悪のおまけ付きで。



お陰で現代文の藤沢、激おこ。俺は昼休みに、第二体育館裏の焼却スペースに大量のゴミを運ぶという罰を受けていた。



ラッキーだったのは、それを哀れんで、泰ちゃんが手伝ってくれてることだ。



愛してるぜ、マイブラザー。
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