腹黒王子は誘惑中
Love2

†ゲーム開始

~冬馬Side~


「あ~あ、逃げられちゃったね」


「海斗。お前、帰ったんじゃなかったのか」


物陰から現れた海斗に、俺は脱力する。


「帰ろうと思ってたんだけどね。おもしろそうだったからね~」


悪気が無さそうに言う海斗。


あれ、そういえばコイツ。


「女子とカラオケ行く約束してなかったか?」


「あはっ。なんのこと~?」


おいおい、いいのか?


まぁ、海斗が気にしてないなら別にいいか。



それより、まさか逃げるとは思わなかった。


拒否られるとは思っていたが……。

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