Lover dance ~運命の恋~
二章 ~ 動き出す気持ち

わからへん


次の教習はお父さんくらいの歳の男の人で、里井先生って人がついた。

この時間はギアチェンジとブレーキの練習。

里井先生は穏やかな人で優しく教えてくれた。




教習を終えた私は里井先生にお礼を言って喫煙スペースに走った。

ベンチには拓と結城先生が座ってて、私は2人に手を振った。

『拓ぅ!結城先生!』

2人はこっちを向いて私に手を振り返す。

『海奏おつかれ!今日はこんで終わりやろ?カラオケ行かん?』

『カラオケ!?行くぅ!カラオケとかメッチャ久々やん!』



拓の提案に喜んで飛び跳ねる私を見て、結城先生が吹きだした。

『本間に2人仲良いな!海奏ちゃん、学科もちゃんと受けてる?』

結城先生の言葉で私は一気に固まった。



学科…

そんなんあるん忘れてたし…。





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